ブルーの歴史【第31号】

いつの時代もアーティストを魅了してきた青顔料(ブルー)と化学者たちのお話
金谷一朗(いち) 2021.07.02
読者限定

【140字まとめ】いつの時代もアーティストを魅了してきた青顔料(ブルー)は,化学者たちの挑戦の結晶でもあります.この号ではフェルメールのブルー,エジプトのブルー,広重のブルー,藍染,呉須,あの国宝の青,そして最先端の「ブルーティフル」まで取り上げます.最後にちょっと珍しい「ブルー」の使い方も.

いちです,おはようございます.

今を遡ること12年前の2009年,およそ80年ぶりに新しい「ブルー」が発見されました.この新しいブルーは「インミン・ブルー」と呼ばれています.本誌【第15号】で少しだけ触れたこの新しいブルーについて,本号では深堀りしていきたいと思います.

この記事は無料で続きを読めます

続きは、10069文字あります。
  • 人類が見たブルー
  • 古代エジプトのブルーとフェルメールのブルー
  • 漢のブルー
  • マヤのブルーと日本のブルー
  • 広重ブルー
  • アズライト(岩紺青)
  • コバルト・ブルー
  • 曜変天目茶碗
  • 合成ウルトラマリンとブルーLED
  • インミン・ブルー
  • ステーキもブルー?
  • おすすめ書籍
  • おすすめTEDトーク
  • Q&A
  • 振り返り
  • あとがき

すでに登録された方はこちら