ゼロで割る【第237号】
いちです,おはようございます.

UCSD
今週はカリフォルニア州立大学サンディエゴ校(UCSD)に来ています.サンディエゴは温暖で晴れていて……と書きたいところなのですが,寒くて小雨もぱらついています.タイミングが悪かったのか運が悪かったのか……こちらでは日米先端工学シンポジウム(JAFOE)という会議を微力ながら支えています.
さて「微力だが無力ではない」という言い回しがあります.無力とは力が0(ゼロ)のことです.力の単位「ニュートン(N)」で表せば0ニュートンです.一方,微力とはどの程度の力でしょうか.仮に0.001ニュートンとしてみましょう.これは1キログラムの物体を毎秒1ミリメートルつまり時速3.6メートルの速度に加速させる力です.とても小さな力ですが,宇宙探査機IKAROSが実際に太陽帆で受けた力と同じ程度で,宇宙探査機の推進に役立ってはいます.もしこれが0ニュートンだったなら,どれだけ待っても推進には貢献しません.
結論はこうです.無力はいくら集めても無力です.0には何を掛けても0なのです.
では「0で割る」と何が起こるでしょうか.
そんな話を書いてみました.
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《目次》
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パンを割る
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0で割る
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∅(ナッシング)
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0⁰=1
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今週の書籍
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今週のTEDEdトーク
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Q&A
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一伍一什のはなし
(Cover Photo by Francisco De Legarreta C. on Unsplash)
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