逆は必ずしも真ならず【第303号】
いちです,おはようございます.
エジプトでの調査が続いています.考古学の現場にいると,発掘そのものよりも「出てきたものから何が言えるか」を考える時間のほうが長いことに気づきます.土器のかけらひとつ,壁の線一本から過去を推理するのですから,推論の筋道が狂うと結論はいくらでも飛躍してしまいます.
【第302号】ではツタンカーメン王墓の奥にあるかもしれない空間の話をしましたが,あの十年の論争も,データから何が言えて何が言えないかをめぐる争いでした.
そこで今週は,論理の落とし穴を12個集めてみました.どれも誰でも犯しうる間違いですが,日本の「人文系」の文章や議論でとくによく見かけるものを選んでいます.人文系をけなしたいわけではありません.僕自身も含めて「理工系」の人間もしょっちゅう同じ穴に落ちています.点検表として読んでいただければ幸いです.
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《目次》
「ならば」をめぐる落とし穴
「原因」をめぐる落とし穴
「根拠」をめぐる落とし穴
「一般化」をめぐる落とし穴
「数字」をめぐる落とし穴
今週の書籍
今週のTEDトーク
Q&A
一伍一什のはなし
(Cover Photo by Tingey Injury Law Firm on Unsplash)
「ならば」をめぐる落とし穴
1.逆を真としてしまう
「優れた作家はみな読書家である.だから読書家になれば優れた作家になれる」.
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- 「根拠」をめぐる落とし穴
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