認知症の早期発見へ向けて【第270号】

作家テリー・プラチェットのベストセラー小説「ディスクワールド」シリーズを通して見えてきた認知症早期診断の可能性.
いち 2026.01.30
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いちです,おはようございます.

科学ニュースを紹介するサイト「サイエンス・アラート(ScienceAlert)」が「科学者たち,テリー・プラチェットの小説に隠された認知症の早期兆候を発見」(Scientists Found an Early Signal of Dementia Hidden in Terry Pratchett's Novels)という記事を今週掲載しました.

テリー・プラチェット卿

テリー・プラチェット卿

テリー・プラチェット卿はイギリスのSF・ファンタジー作家で,ベストセラーとなった「ディスクワールド」シリーズで知られています.彼は1983年から2015年までに41本のシリーズ作品を書いていますが,2007年,59歳のときに若年期アルツハイマー病を発症していることを公表しています.

サイエンス・アラートが紹介する論文「語彙分析を用いた認知症の検出:テリー・プラチェットのディスクワールドが語る,より個人的な物語」(Detecting Dementia Using Lexical Analysis: Terry Pratchett’s Discworld Tells a More Personal Story)は,テリー・プラチェットが診断を受けるおよそ10年前の1998年から,認知症の「兆し」が見て取れるとしています.具体的にはディスクワールドの第22作となる「The Last Continent」から言語パターンの変化が始まったのだそうです.

文学作品から作家の健康状態を読み取ることができるかもしれないというのは,ひょっとしたら日々のメールの文面からその人の健康状態を知ることにも繋がるかもしれませんが……それはさておき,論文の執筆者たちがどのようにしてプラチェット卿の病状を読み解いたか,本記事で解説してみます.

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