UFO【第296号】
いちです,おはようございます.
2026年はじめ,アメリカのトランプ政権が「未確認飛行物体(UFO)に関する『これまで人目に触れたことのない資料』の公開」を国防総省に命じました.
僕のようにわくわくした方も多いのではないでしょうか?
なぜ「UFO」はいまだに人々を惹きつけるのでしょうか.

月面上空の三つの光を写した「NASA-UAP-VM6,アポロ17号,1972」写真
UFO(Unidentified Flying Object)は,空に現れた謎の物体や現象の総称です.日本語では「未確認飛行物体」や単に「ユーフォー」と呼ばれています.最初にUFOという言葉が普及し始めたのは第二次世界大戦後のアメリカで,パイロットや一般市民から「正体不明の飛翔体を見た」という目撃報告が相次いだことからです.
一般的には「宇宙人の乗り物=UFO」と思われがちですが,UFOという言葉は本来「何なのか正体が分からない飛行現象もしくは物体」という意味だけで使われます.つまり,後から調べて「気象気球だった」「人工衛星の光の反射だった」と分かれば,それはもうUFOではなくなります.UFOとは「正体不明な状態」の呼び名なのです.
にもかかわらず,UFOの目撃談や映像は,なぜこれほどまでに注目や関心,時に騒動を集めるのでしょうか.その理由のひとつは,人間の「説明できないことへの好奇心」や「宇宙人や異文明への想像力」にあります.科学が進歩した現代でも「自分が理解できないもの=未知の知性体かもしれない」という期待や不安が,UFOという現象に特別なオーラを与えているのかもしれません.
また近年では,アメリカ国防総省が海軍パイロットによる「未確認航空(異常)現象」(UAP: Unidentified Aerial/Anomalous Phenomena)の映像の公開も興味に拍車をかけているのでしょう.さらには「政府は一部情報を隠しているのでは?」といった陰謀論と結びつきやすいことも,UFO人気を説明できます.
結局のところ,多くのUFOは科学的に説明できる現象や人為的な誤認(人工衛星,ドローン,気象現象,光学的錯覚など)であることがほとんどだと言われています.しかし「すべて説明できたわけではない」「一部に本当に奇妙な事例が残る」という曖昧さが,逆にこのテーマを魅力的にしているとも言えるでしょう.
📬 STEAM NEWSは国内外のSTEAM分野(科学・技術・工学・アート・数学)に関するニュースを面白く解説するニュースレターです.STEAM NEWSでは記事の無料配信を維持するためのご支援を受け付けております.詳しくはメール末尾を御覧ください.
《目次》
UFO目撃談はいつから?
文学とUFO
最近の「UFO研究」
心理学者C.G.ユングとUFO
今週の映画
今週のTEDトーク
Q&A
一伍一什のはなし
この記事は無料で続きを読めます
- UFO目撃談はいつから?
- 文学とUFO
- 最近の「UFO研究」
- 心理学者C.G.ユングとUFO
- 今週の映画
- 今週のTEDトーク
- Q&A
- 一伍一什のはなし
すでに登録された方はこちら