【第11号】地図デザイナのしごと
いちです,おはようございます.
今日は3月5日.16世紀ネーデルランド・フランドル伯領(現ベルギー)のゲラルドゥス・メルカトル(出生名ゲラルト・デ・クレメル)の誕生日です.誰それ?
皆さんはほとんどいつも,メルカトルの発明のお世話になっています.彼は,現代の地図でよく用いられている「メルカトル図法」の考案者なのです.(メルカトル以前にドイツのエアハルト・エッツラウプが発案していたようなのですが,発表はメルカトルが先でした.)
ご存知の通り,地球は球体です.もちろん地球には山や海があるため凸凹していますし,赤道面がわずかに(1/300ほど)膨らんでいますが,世界地図を考える上ではまんまるな球と考えて良いのです.
問題は,球を平面に「広げる」ことができないことでした.地図は平面でないと不便です.球だと置き場所を取りますし,複製もしづらいですし,書き込みもしにくいです.また拡大したり縮小したりも大変に難しい.だいいち,街レベルでは地球は十分に大きいので,街の地図は平面で全く問題がないのです.なんとか球の地図を平面にすることは出来ないでしょうか.
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