動く写真「シネマグラフ」とデジタル時計【第182号】
いちです,おはようございます.
この号では「シネマグラフ」というアートの表現手法をご紹介しつつ,工学にも偶然似たような技法が存在することをご紹介したいと思います.シネマグラフとは,写真の一部を映画のように動かす技術です.本文では具体例をご紹介しますね.なお,言葉が似ていてややこしいですが,シネマグラフとシネマトグラフとは異なります.シネマトグラフは昔の映画の撮影・映写装置のことです.
さて,次の写真は映画「2001年宇宙の旅」のシーンで,世界ではじめてのデジタル腕時計が描かれています.
2001年宇宙の旅
この腕時計,時刻表示は針なのですが,日付とグリニッジ標準時(GMT)をデジタルで表示するものです.残念ながらこれは映画用の小道具で,時刻の表示は実際には動きませんでした.
ただし,この映画にインスパイアされて,エンジニアたちは本物のデジタル腕時計を開発します.そして,そのときにエンジニアたちはちょっとした問題に遭遇したのです.この問題を解決したのは,シネマグラフのように本来は静止しているものを動かす技術でした.
📬 STEAM NEWSは国内外のSTEAM分野(科学・技術・工学・アート・数学)に関するニュースを面白く解説するニュースレターです.STEAM NEWSでは記事の無料配信を維持するためのご支援を受け付けております.詳しくはメール末尾を御覧ください.
-
シネマグラフ
-
「2001年宇宙の旅」とデジタル時計
-
流行らなくなった理由
-
前号の訂正とお詫び
-
今週の書籍
-
今週のTEDトーク
-
Q&A
-
一伍一什のはなし
(Cover Photo by Lucas Santos on Unsplash)
この記事は無料で続きを読めます
- シネマグラフ
- 「2001年宇宙の旅」とデジタル時計
- 流行らなくなった理由
- 前号の訂正とお詫び
- 今週の書籍
- 今週のTEDトーク
- Q&A
- 一伍一什のはなし
すでに登録された方はこちら