コインと金属の話【第157号】
2️⃣鉄:アジアで最初に流通したコインは驚異の技術で作られていました
3️⃣ニッケル:現在流通しているコインの組成には軍事的理由があります
いちです,おはようございます.
一段と冷え込んできましたね.僕は体調を崩さないように「酒クズのための葛湯」を毎晩飲んで対策をしています.レシピはこのニュースレターの最後に書いておきますね.
最近,家の掃除用に紫外線懐中電灯,つまりブラックライトを購入しました.ブラックライトと掃除に関係があるかですって? これが大いにあるのです.台所を真っ暗にしてブラックライトで照らすと,掃除したつもりの油ハネが見事に可視化されるのです.いやあ,これはホラーですよ.
それと! トイレ掃除にもブラックライトは活躍します.尿は蛍光を持つので,尿ハネも可視化されるのです.恐るべし……
というわけで,お掃除前にブラックライト照射はいかがでしょうか.
僕はついでに,世界の紙幣にブラックライトをあてて遊んでみました.イギリスポンド紙幣やスウェーデンクローナ紙幣は特殊インクで印刷をしていて,ブラックライトをあててはじめて読み取れるマークが入っています.関心したのはロシアルーブル紙幣で,こちらはブラックライトに反応する繊維を混ぜ込んでいて,美しく光ります.ほんと,ロシアは技術力を世界平和のために使ってくれ.
さて,今週は紙幣ではなくて硬貨,コインのお話です.
Classical Numismatic Group, Inc. http://www.cngcoins.com, , CC BY-SA 3.0
こちらは世界ではじめて流通したコインと言われる「エレクトラム」(エレクトロン貨)です.綺麗ですよね.エレクトラムが流通した理由に,その美しさを挙げる研究者もいます.
今週はコインと金属に関する物語を,どうぞお楽しみください.
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