★ 複雑さの中の秩序〈後編〉のノート【第45号別冊】

「2021年ノーベル物理学賞〜複雑さの中の秩序〈後編〉」で参考にした資料と余談
金谷一朗(いち) 2021.10.20
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さて,本誌【第45号】でお伝えした「2021年ノーベル物理学賞〜複雑さの中の秩序〈後編〉」について,執筆時に参考にした情報をまとめます.

こちらはもっと勉強したい人向けの「足がかり」としてお送りするものです.特にストーリーはありませんので,ご関心のない方は読み飛ばしてしまってください.

気象情報が次の主戦場になる?

新興メディア企業のBDGが運営するポップカルチャー系メディアMicが,次のメディアの主戦場は気象情報になるという記事を掲載しています.

https://www.mic.com/impact/how-weather-became-the-next-big-media-battleground

“Everybody always talks about the weather, but nobody ever seems to do anything about it” — so goes a famous quip often misattributed to Mark Twain. It’s a phrase that must have been amusing when it first circulated in the early 19th century, but today it just sounds like a grim statement of fact. Everyone still talks about the weather, but for different reasons — because the weather is scary, because it is unpredictable, because it is submerging our highways and drying up our rivers and burning down our towns — but no one is doing anything about it, because we’re the ones who made it this way. And we’re making it worse with every passing day.
Mic

(翻訳)「誰もがいつも天気の話をするが,誰もそれについて何かをしようとしない」マーク・トゥエインのものとしばしば誤解されるこの皮肉は,19世紀初頭に流布した当時は面白かったに違いありません.しかし,今日では容赦ない現実を突きつけています.皆さんは今でも天気の話をしますが,その理由は変わってきました.天気が恐ろしいから,予測できないから,高速道路を水没させたり,川を干上がらせたり,町を燃やしたりしているから,という理由です.しかも,誰も何もしないのです.私達がこんなふうにしてしまったのに.そして,私達が毎日それを悪化させているというのに.

Micでは,アメリカにおける24時間放送の天気チャンネルが立ち位置を変化させていることや,天気専門のニュースレターの動向などを紹介しています.

アルベルト・アインシュタインのノーベル賞

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