神話になる前のAI事件簿【第279号】
いちです,おはようございます.
人類が月を往復したり,文明を破壊しようとしたりしてるうちに,もうひとつの革命が進んでいました.

Claude Mythos Preview
元オープンAI(OpenAI)の研究者らが立ち上げたAI開発会社「アンソロピック(Anthropci)社」が今週(2026年4月7日)発表した新しいAI「クロード・マイソス・プレビュー(Claude Mythos Preview)」が「脱獄」に成功したのです.
新しいAI……?
脱獄……?
頭が追いつかないかもですが,人類史に刻まれるぐらいの歴史の転換点になりそうですので,詳しくやさしく解説したいと思います.
なお,開発元のアンソロピック社は,この新AIのインパクトを考慮して一般公開を見送っています.この「事件」は,今から2,700年ほど過ぎた頃には神話として記憶されるかもしれませんね.
それまで人類文明が存続することを願います.
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(Cover Photo by Chittima Stanmore on Unsplash)
《目次》
「脱獄」したAI
AIが見つけたもの
AIは感情を持つ?
今週の書籍
今週のTEDトーク
Q&A
一伍一什のはなし
「脱獄」したAI
アンソロピック社の安全性研究者サム・ボウマン(Sam Bowman)は,ある日公園でサンドイッチを食べているときに,彼を驚かせるメールを受け取りました.彼の研究していたAI「マイソス・プレビュー(Mythos Preview)」が「脱獄したよ」と言ってきたのです.マイソス・プレビューはインターネットから隔離されていたはずで,それ故メールを出せるはずもなかったのです.ボウマンがマイソス・プレビューを「監獄」に入れていたからです.