数学の「原子」が見つかる!?【第280号】

NANDが回路の原子なら,数学の「原子」はあるのか? 本号ではまずNANDからNOT/OR/ANDを合成できる驚きを押さえ,2026年の論文が提案する「EML」が単独で初等関数を生む「聖杯」かもしれないと解説します.
いち 2026.04.17
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いちです,おはようございます.

先月となる2026年3月23日に「All elementary functions from a single binary operator(単一の二項演算子から得られるすべての初等関数)」というプレプリント論文が発表され,一部の計算機科学者たちが大きく「ざわついて」います.この一部の計算機科学者たちにとっては「ついに聖杯が発見された」ぐらいのインパクトがあり,その他の人々にとってはほぼ「どうでもいい」ニュースを,今週はおおまじめに解説したいと思います.

なお4月14日に本論文に対する反論が公開されており,一部の計算機科学者たちの「ざわつき」は徐々に解消されていくのではないかなあと僕は見ています.

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《目次》

  • 「聖杯」を求めて

  • NAND

  • EML

  • 今週の書籍

  • 今週のTEDトーク

  • Q&A

  • 一伍一什のはなし

(Cover Photo by D koi on Unsplash)

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続きは、5929文字あります。
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